2018年09月21日

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イベント

2017年09月14日 木曜日 17時00分「農業」×「食・音楽・アート」のフェス!? M Town Festivalに新しい文化の風を感じた

「農家」と聞くと若者とは少し離れたイメージを持つ人もいると思う。年配の方が作業しているイメージを抱く人も多くいるかもしれない。

しかし、そんなイメージがガラッと変わってしまうようなイベントが三浦市のとある農場で開催された。

それが下里ファームで9月9日(土)に開催された「M Town Festival」というイベントだ。

このイベントは下里ファームの農場内を会場として利用しており、ビニールハウス内にバーが建設されていたり、農場内にベーグル屋やボディペイントなどが出店していたり、DJブースが設置されていたりと、アート・音楽・食が一つとなって楽しめるものとなっていた。

実際に会場に行ってきたのだけれど、のどかな普段の三浦市とは思えない風景に驚いた。夜のライトアップされた会場は圧巻であった。

そして、ただただおしゃれなだけでなく、子供も楽しめるようにかき氷や綿菓子が用意されていたり、お年寄りが来ることを考慮して座席も多く用意してあったりと、主催者の優しさが感じられた。

このイベントを見て個人的に印象に残ったのは、参加している人たちの年齢やタイプがバラバラだということだ。

家族連れや、地元のお年寄り、地元の若者、役所勤めや行政の方々、それから外国人などもいて、老若男女バラバラなタイプの人達が参加していた。アートや音楽、農業、そして人種を越えた異文化体験がそこにはあった。

参加してみて感じたのは、今までの三浦市にはまったくないタイプのイベントだということだ。このイベントは下里大樹さん、下里健城さんの兄弟で企画されており、こういった若者の取り組みが、新しい文化を生んでいくのだろうと思えるものとなっていた。

※ 以下で使用している写真は下里ファーム様より許可を得て掲載しています

食/音楽/アートが融合した農場の進化型イベント「M Town Festival」に行ってきた

M Town Festivalは下里ファームという農場内で行われており、食/音楽/アートをテーマとして、会場内には様々なお店が出店している。さらにこのイベントは入場無料で行われており、誰でも気軽に立ち入れるようになっている。

「音楽やアート、お祭りに対しての敷居を下げ、一般の色々な人たちに来てほしい。とくに子供達にはテレビやゲームではない現実社会でのコミュニケーションや、異文化交流を体験・体感してもらい、机の上では感じられないものを伝えたい」

現代はスマートフォンがあれば片手で世界の情報がすべて手に入ってしまうような状態だ。それを危惧した主催者の一人である下里健城さんは、もっと「体験」を大事にしたいと思い、このイベントを開催したようだ。農業という身体を使った仕事だからこそ、より今の時代に感じるものがあるのかもしれない。

三崎の名産であるマグロを使用した唐揚げや、地ビールである横須賀ビール、さらには下里ファームの近隣にある宮川ベーグルも出店しており、三浦半島の「美味しさ」が下里ファームに集まっていた。

農場で使用されているビニールハウスがバーに変身しているのはおもしろかった。普段はビニールハウス自体に立ち入ることもないので、非日常を感じることができた。

会場中央にはステージが用意されており、DJやアーティスト達がイベントを盛り上げていた。また、ボディペイントなども行っており、参加するだけでなく体験する仕組みも多く会場内には用意されていた。

会場には家族連れも多く、アットホームな空気が会場からは感じることができた。かき氷や、綿菓子なども用意されており、子供達が笑顔だったのも印象的だ。

かき氷は下里ファームの近くにある高梨商店が出店しており、三崎のマグロを使用した生シロップなど地元を活かした変わった商品も出している。ちなみにトウモロコシやカボチャ味のシロップは下里ファームが提供しているものだ。

「何ヶ月も前から地元の仲間たちが助けてくれた」と下里健城さんが言っていたように、会場設営の準備や、必要な木材などは全て実行委員会それぞれの繋がりによって実現できたものだ。

また、出店や出場者には投げ銭制(お客さんの気持ちで金額を出す)を採用しているのも特徴的である。個人店や近所の農家の方々の血銭や出店料、ドリンク販売などのわずかな売り上げのみで運営を行っているというから驚きだ。まさに地域ならではの繋がりと、温かさがあるイベントだと言える。

「人口わずか1300人のこの町だからこそ可能な絆や団結があると思う。ご祝儀を頂いたり、アサヒの缶ビールがダースで届いたりと、夏祭りも活気も失いつつあるこの町に、お祭りに似た風が吹いたことは企画実行委員として確かに感じるものがある」

主催者としてもこのイベントには確かな手応えを感じているようであった。

夜のライトアップの美しさに感動する

のどかな昼の雰囲気も良かったが、個人的には夜にライトアップされた下里ファームの姿が強烈に印象に残っている。

竹で作られたライトが会場内にはおいてあり、美しく会場に光を灯していた。これらはすべて手作りだというから驚きだ。入り口の看板やテーブルなど、自分たちの手で作り上げたものが数多く見られ、至るところで人の温もりを感じることができた。

農場内の通路もライトアップされており、会場に入る前からワクワクとさせてくれる。こういった細かい演出がところどころでされており、主催者のイベントへのこだわりが伝わってきた。

ゆっくりとした時間が流れる中で、農場で音楽やアートを楽しむことができ、いつもとは少し違う体験をすることができる。安心できる「日常」と特別な「非日常」を交互に行き来する不思議な感覚を体験できるイベントであった。

M Town Festivalに行ってみて

こういったイベントは「農業」という職種の新しい進化の方向性とも言えるのかもしれない。また、三浦市のような田舎街で一つの文化を作っていくということは、新しい風があることが大切なのだと感じた。

「将来、自分の地元を自発的に盛り上げようと動ける子が生まれたら嬉しい。それを「繋ぐ」のがエムタウンであり、俺が小さい頃にお祭りなどからもらった財産だと思うからやっています。今回は中高生にリーチ出来なかったところは、プロモーション的に反省点」

三浦市という街がこれから生き残っていくためにも、やはり若者の力が必要だ。若者が地元に対して「自分には関係ない」と思ってしまわないように、健城さんが三浦市という場所から得たものをしっかりと次に「繋ぐ」という意思を感じられた。

また、最後に第二回に期待するようなコメントも残してくれた。

「今後はもっともっと幅広い人が立ち寄れるように考えている。エムタウンが無事終了してから1週間足らずで、次の面白そうな話が舞い込んできている。
もっとイベントを魅力的なものに進化させるために、来月ある事をしに名古屋まで行ってきます。内容はまだ秘密です(笑)」

今後どういったイベントになっていくのかますます楽しみである。イベントが地元の文化となり、若い世代に繋ぐバトンとして、M Town Festivalが発展してほしいと思った。

次回開催に向けてのお願い

M Town Festivalは第二回に向けて早くも動き出している。今回イベントに参加した方や、記事を読んで興味を持ってくれた方がいたら、ぜひ連絡してみてください!

主催者より

・眠ってる木材や建具など余ってる方はご提供いただけるとうれしいです
・会場作りのためのボランティアスタッフ、腕自慢達は大歓迎です!!

M Town Festival 公式Facebookページ

会場情報

下里ファーム

〒238-0231 神奈川県三浦市宮川町12-18

公式ホームページ:http://www.shimozato-farm.com/

公式Facebookページ:下里ファーム