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2017年09月11日 月曜日 17時18分曽我部さんによって人生が変わった – 芋煮ロックフェスの仕掛け人 國井久嗣が語る曽我部恵一への想い

三浦市では「芋煮ロックフェスティバル」という少し変わったイベントが毎年開催されている。食と音楽が融合したイベントで、今年で5回目の開催となる。今回は9月24日(日)に行われることが決定している。

芋煮会」というのが山形県や宮城県で季節行事として行われており、秋頃にサトイモを使った鍋料理を河原などで集まって食べるというものだ。その芋煮会とロックフェスが合体した芋煮ロックフェスティバルが三浦市で今年も開催される。このイベントはなんと参加費無料というから驚きだ。


(曽我部恵一 : サニーデイ・サービスや曽我部恵一BANDのボーカル/ギターとしても知られる。インディーズレーベル「ROSE RECORDS」主宰)

そしてなんと今年はサニーデイ・サービスの曽我部恵一さんも出場するということで、開催前から話題を呼んでいる。


(詳しいライブ情報は下記のリンクを参照)

芋煮と音楽の融合!?三浦市で開催される芋煮ロックフェスティバルに曽我部恵一など豪華アーティストが登場!!

このイベントが開催されるにあたり、三浦新聞では芋煮ロックフェスティバルの主催者である國井久嗣(@shigurecords)さんにインタビューをさせてもらえることになった。

「山形県出身の國井さんがなぜ三崎という場所を選んだのか」「なぜ無料でフェスを開催するのか」「どうやって曽我部さんがライブに参加することになったのか」などなど、話を聞いていくと、芋煮ロックフェスティバルが開催できた偶然の数々を聞くことができ驚きの連続であった。そして、芋煮ロックフェスティバルというイベントだけでなく、國井さんの人生そのものに「曽我部恵一」という人物が大きく関わっていることがわかった。

芋煮ロックフェスティバルの掛け人 國井久嗣さんにインタビュー


國井久嗣 1976年2月15日生まれ 山形県山形市出身
SHIGURECORD主宰
大学生の頃、サニーデイ・サービスの音楽に出逢い、上京。サラリーマンをしながら「芋煮文化」を世界に発信するべく、「芋煮ロックフェスティバル」を三浦市三崎港で4年連続開催。今年で5周年を迎える。2児の娘たちがなによりの宝。

芋煮ロックフェスティバルが三浦市で開催される理由とは?

今日はよろしくお願いいたします。まずはじめにお聞きしたいのですが、芋煮ロックフェスティバルを始めたキッカケは何だったのでしょうか?

國井:
キッカケ…というか一番始めはロックフェスをやるつもりなんてまったくなくて、友人と多摩川の河川敷で芋煮会を遊びでやっているだけでした。
芋煮会っていうのは山形とかではよく行われていて、秋くらいになると河原とかで鍋を持って芋煮という鍋料理をみんなで食べるんです。関東だと馴染みないかもしれないですけど、夏にやるバーベキューみたいな感じです。

國井:
最初は友達だけでやっていたんですけど、ぼくのTwitterに反応してくれた笹口騒音さんっていうミュージシャンが芋煮会に投げ銭で演奏してくれて、彼のファンの方も一緒に参加してくれました。これが芋煮ロックフェスティバルの原型なんですけど、このときはただの遊びでイベントとしてやっている感覚はまったくありませんでした。

その遊びの延長でなぜ三浦市でやることになったのでしょうか?

國井:
僕は曽我部恵一さんのすごいファンなんですけど、曽我部さんが三浦市という場所でライブをやるというという情報を見て、たまたま娘と行ってみようと思いました。実は三浦市という街自体もそのときに初めて知りました(笑)

國井:
それで三浦市に行ってみたら自分でも驚いたんですけど、来たことないのに懐かしいというか、なんか不思議な気持ちになって…上手く言葉にできないんですけど「三浦市の空気っていいな」って妙に心を引きつけられる感じがしたんです。
それで曽我部さんのライブが終わったあとに、そのイベントをやっていた三浦市のスタッフの方と話す機会がありました。そしたらまったく予定していなかったのに「三浦市で何かやりたい」って気持ちが湧いてきて、気づいたら「芋煮を使って何か一緒にイベント出来ませんか?」と口から出ていました。

「三浦市という場所を選んだ」というわけでなく、本当に偶然だったんですね

國井:
自分でもビックリしました。まさか本当にイベントを開くことになるなんて思ってもいませんでした(笑)
そのときに話したのがかもめ児童合唱団などを手がける藤沢さんという方で、この方がいなかったら今の芋煮ロックフェスティバルはなかったと言えます。
その藤沢さんが三浦市を活気のある街にしたいというビジョンをお持ちだったので、それなら「一緒に面白いことやりましょう」と想いを交換させていただきました。今でも公私共にお世話になっています。

人生を変えた曽我部恵一との出会い

國井さんは曽我部恵一さんがお好きということを聞いたのですが、いつから好きなのでしょか?

國井:
ずっと昔から好きですね。曽我部さんがやっているサニーデイ・サービスというバンドがずっと好きなんです。
 
一番初めはグループを知っていたわけではなく、ファーストアルバムのジャケットを見てなんとなく買ってみようと思いました。そしたらそのアルバムが衝撃的で、ジャケットも含めて70年代的なんですけど、まったく新しい音楽に感じたんですよ。そして「東京」っていうセカンド・アルバムを聞いたときに「これはすごいアルバムだ」と思いましたね。そのときに東京に行かなきゃって思ったんです。

曽我部さんの音楽によって人生のターニングポイントを迎えているんですね

そうですね。ずっと興味があった『ROCKIN’ON JAPAN』っていう音楽雑誌がライター募集していて何回か応募したこともあるんですよ。理由は「曽我部さんにインタビューしてみたい!」っていう単純な動機で。今は全然違う職業ですけど、結局のところ上京したのも曽我部さんに会いたかったからなんだなって(笑)
僕は曽我部さんの音楽、ライフスタイルや生き様みたいなものにかなり影響されていますね。

そんな憧れの人物である曽我部さんが、芋煮ロックフェスティバルに出場するということなんですが、それにはどういった経緯があるのでしょうか?

國井:
直接本人に聞いた訳ではないので、なんで今回出演を決めてくれたのか分からないんですよね…
 
でも実は三浦市でやろうと決めたときから曽我部さんにはいつか出演してほしい想いはライブ会場でお会いしたときとかに伝えていました。あるイベントで曽我部さんがお子さんを連れて来られてて、ぼくの娘とたまたま学年が同じだったりもして…そんなキッカケもあって交流はさせていただいておりました。でも予定が噛み合わなかったりでなかなか実現できずにいました。


(この日、インタビューを行ったお店は曽我部さんが運営する「CITY COUNTRY CITY」)

國井:
そんなときに重要なキーマンに出会いました。それが小田島等さんです。
小田島さんはサニーデイ・サービスのCDのジャケットも手がけいて、前々から僕は知っていました。あるとき小田島さんの個展に行かせてもらったときに、たまたま話させてもらう機会があったんです。それで「芋煮ロックフェスで何か一緒にやりませんか?」って諦め半分で言ったら本当に協力してくれたんです。今回のフライヤーも作ってもらっています。初めてフライヤーが出来上がったときは感動しましたね…!


(小田島等:CD・広告・書籍装丁のアートディレクションを手がける。漫画家、イラストレーターとしても活動。)


(画面に写っているピンクのチラシが芋煮ロックフェスティバル用に小田島さんがデザインしたフライヤー)

國井:
サニーデイ・サービスのジャケットを手がけていたりするので、小田島さんと曽我部さんは昔からの仲なんです。だから小田島さんが芋煮ロックフェスに参加してくれているのも、曽我部さんが参加してくれた理由の一つにもなっているのかなと思いますね。小田島さんも笹口騒音さんも全部の出会いが偶然で、自分でも驚いています(笑)

ライブを無料でやる理由とは?そして今後、芋煮ロックフェスティバルはどうなっていくのか

芋煮ロックフェスティバルは参加費が無料であるというのも特徴的ですが、何か理由があるのでしょうか?

國井:
実は初回と2回目はお金をとっていたんですけど、それだと人が来てくれなかったんですよね(笑)
そもそも音楽も大事だけど芋煮を広めたいってことが僕の中で大事なので、3回目からは無料にしました。お金を取ってしまうと、そのアーティストが好きな人は来るんですけど、それ以外の人は興味を持てなくなってしまうなと気づきました。


(第一回目の芋煮ロックフェスティバルの様子)


(こちらが去年の4回目の写真。年々その規模は拡大している)

なるほど。無料で続けていると金銭面での苦労は多いと思いますが、このフェスをやるにあたって大変なことや苦労は何かありますか?

國井:
苦労…うーん、ないですね(笑)
あえていうなら集客が大変なんですけど、苦労とか嫌とかは本当に一回も思ったことないんですよ。究極の趣味です。色んな人に僕の趣味に付き合ってもらっている感じですね。金銭に関しては僕の自腹のようなものなので、もちろんかなり大変なんですけどね(笑)

苦労がないと言えるのはすごいですね…! では逆に印象に残る良かったことなどありますか?

國井:
自分がやっているイベントが具現化している光景をみたときはやっぱり感動しましたね。
そしてそれ以上に、周りを見たら自分と同じようにその場を楽しんでるお客さんの顔が見えて、それがなによりも印象に残っています。みんなで同じ感動を共有出来るのはフェスならではだと実感しました。

そんな芋煮ロックフェスティバルですが、目標や今後の展開などありますか?

國井:
あります!夢物語かもしれないですけど、全国各地で芋煮ロックフェスティバルをやりたいですね。芋煮という文化を各地方に広めていきたいんです。道具さえあれば出来る料理なので、バンドワゴンみたいなので全国を走り周れたら夢のようですね。地方で活躍するミュージシャンと協力して活動したりとか理想ですね。
 
あと、もうひとつの目標としてサニーデイ・サービスに出演してもらうことですね。オリジナルメンバーで芋煮ロックフェスに出場してもらうのは夢ですね…

昔から憧れだった曽我部さんを自分のイベントに呼べた國井さんならできそうな気がしてきますね!最後になりますが、来てくれるお客さんに何か一言あればよろしくお願いいたします

國井:
三浦市って不思議な空気感が流れているゆっくりとした場所なんです。あの最果て感がいいですよね(笑)
そんな場所でロックフェスをやっているというのがおもしろいと思うので、ぜひ来てほしいです。そして芋煮はほっこりできてみんなで楽しめるものなので、世代問わず色んな方々に来て欲しいと思います。

インタビューを通して

芋煮ロックフェスティバルというイベントが三浦市で行われるのは、偶然が偶然を呼んだ出来事だということがわかり驚いた。

そして國井さんの人生には曽我部さんという人物が大きく関わっており、曽我部さんなくして芋煮ロックフェスティバルは開催されなかったとも言える。こういった出会いや繋がりが大きな輪になっていくと考えると感慨深いものがある。

國井さんの情熱がつまった芋煮ロックフェスティバルにぜひ来て、芋煮の美味しさと音楽の感動をぜひ味わってみてほしい。

イベント情報

芋煮ロックフェスティバル

■開催日時

2017年9月24日 11:00〜19:00

■開催場所

神奈川県三浦市三崎港 「うらり」交流広場特設ステージ

〒238-0243 神奈川県三浦市三崎5丁目3−1

■公式ホームページ
芋煮ロックフェスティバル 公式ホームページ

■Twitter
芋煮ロックフェスティバル2017